紙表装で仕立ててあり破れ、糊浮きがあり掛けられる状態ではありませんでした。
本紙は紙の酸化、経年劣化のため前面に隙間の無いほどの横折れが発生していました。
修復前
修復後
正絹織物にて表装し、本紙は全ての裏打ちを剥がし、蒸留水にてクリーニングを行い、横折れの箇所は裏から補強修理を行った。
横折れが激しいため長期間の保存を考え太巻き式桐箱にて収納保存とした。
巾1m85cm×丈3mの大副で紙表装にて仕立ててあり、破れや糊浮きがあり飾れる状態ではありませんでした。
本紙は紙の酸化、経年劣化のため無数の横折れ、絵具の剥落、欠損、虫食いなどがありました。
修復前
修復後
正絹織物にて表装し、本紙は全ての裏打ちを剥がし、膠で色止めを行い、横折れの箇所は裏から補強修理を行った。
蒸留水にてクリーニングを行い、大きな虫食い、欠損部分は補紙を古色に染めた物で埋め込み、小さな欠損部分は裏打ち紙を古色に染めた和紙で裏打ちをして目立たなくした。
細かな傷は古色で補彩した。
巾90cm×丈2m40cmの大副で総金襴にて仕立ててあり本紙は紙の酸化、経年劣化のため無数の横折れ、絵具の剥落が起こり始めていました。
修復前
修復後
総金襴にて表装し、本紙は全ての裏打ちを剥がし、膠で色止めを行い、蒸留水にてクリーニングを行った。
横折れの箇所は裏から補強修理を行った。細かな傷は古色で補彩した。
絹本に画かれた水墨画で表装織物の色あせ、本紙は経過年により茶色く変色していた。
横折れは、数か所と比較的少なかった。
修復前
修復後
本紙は全ての裏打ちを剥がし、蒸留水にてクリーニングを行った。
横折れの箇所は裏から補強修理を行った。住職の袈裟を利用して表装した。
紙表装で仕立ててあり全面に横折れが激しく生じていた本紙は紙の酸化、経年劣化のため横折れが発生していました。
修復前
修復後
正絹織物にて表装し、本紙は全ての裏打ちを剥がし、蒸留水にてクリーニングを行い、横折れの箇所は裏から補強修理を行った。
修復前
修復後
600年以上前に書かれた御名号は確認出来ただけでも3回の修復を繰り返していました。本紙の三分の一程度は欠損しており綺麗に修復が施され、横折れも隙間の無いほど細かく折れや切れが修復してありました。
修復前
修復後
修復前のイメージを損なわないように文様、色など時代を感じさせる表装としました。修復は先人の優れた修復技術に恥じないように行いました。
紙表装で仕立ててあり全面に横折れが激しく生じていた。本紙は紙のカビによる腐食、経年劣化による横折れが発生していました。
修復前
修復後
正絹織物にて表装し、本紙は全ての裏打ちを剥がし、殺菌及び蒸留水にてクリーニングを行い、横折れの箇所は裏から補強修理を行った。
丸表装で仕立ててあり、本紙は紙の酸化、経年劣化のため大きく裂けた個所と横折れが発生していました。
修復前
修復後
丸表装から行の真(神宮仕立て)に変更し正絹織物にて表装した。本紙は全ての裏打ちを剥がし、蒸留水にてクリーニングを行い、裂けた箇所は裏から補強修理を行った。