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屛風の修理・修復⑩

いよいよ修復も最終段階に入りました。細かな傷など目立つところは古色の補彩で出来るだけ目立たなくさせます。 画の部分の点検を終え、縁打ちを行い、おぜに本金箔紙を貼り、金具を取り付けます。   

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屛風の修理・修復⑨

最後の下張り・本紙を貼る前の最後の下張りです。「袋張り」「袋掛け」とも言います。薄手の楮紙で紙の段差が出ないように「くいさき」と言う技法で紙の繊維を出し重ねる事で紙の段差が出ないように1面に12枚を貼ります。 いよいよ本 […]

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屛風の修理・修復⑦

四重に下張りされた下地を再度しめ、整え六曲に組んでいきます。 屏風の下地作りは何重もの下張りと6枚を正確に削り組んでいきます。六曲の場合の組方は非常に複雑に出来ています。  

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屛風の修理・修復⑥

下張りの第二弾 前回は一回目の下張りとして「骨縛り」を行いました。数日間かけて完全に乾燥させ2回目の下張りを行う前に全体を一回締めます。締める前と締めた後での変化した写真を下記に載せましたが小々分かりづらいかも知れません […]

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蓑掛け

屛風の修理・修復⑤

屏風の土台となる杉の組子が出来上がってきました。 この骨組みには鉄釘は使用していません。正確な寸法にカンナで削るため竹釘を使用しています。 最初の下張りは厚い楮繊維の手漉き和紙で「骨縛り」と呼ぶ下張りを行います。

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屏風下地

屛風の修理・修復④

《本紙の解体・裏打ち紙の除去》今回から本格的に本紙の修理・修復作業に着手していきます。屏風本体から本紙を慎重に剥がし取ります。本紙の裏には下張りの紙が本紙裏に張り付いているため剥がせる範囲で剥がしておきます。余談ですが昔 […]

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屛風の修理

屛風の修理・修復③

《膠による色止め》本格的な修復に入る前に劣化した絵具の剥離止めを行います。絵師は絵具をとく時、膠の水溶液で指で時間をかけ練るようにときます。墨は煙を膠で練り込み固形物にした物で、いずれも膠が接着剤の役割をはたしています。 […]

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屛風の修理・修復②

《ドライクリーニング》屏風の前面に白カビがいたるところに付着しています。また目に見えないほこりなどが付着し表面がザラザラしていました。これを最初に「ドライクリーニング」として柔らかな刷毛で金箔や絵具を傷めないように払い落 […]

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屏風の修理・修復①

屏風の作成や修理・修復は工程も多く非常に手間のかかる表装と言えます。近年、屏風の需要が掛け軸などに比べ非常に減っているためか屏風本体を本格的に作成できる職人も少なくなっている現実も御座います。今回はお客様のご理解もあり、 […]

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