修理参考価格

傷みのある作品を伝統表装で修理・修復

掛け軸修理を初め額装等の保存修理を専門とする表具店として創業100年以上の歴史を刻む事が出来ました。 こちらのページでは修理参考価格として写真付きで事例を掲載しております。 ご予算に応じた修理案をご提案させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

御客様にはプロの目から適切な診断をさせて頂き、作品への思いや、ご予算など十分にお聞きし 出来るだけお客様のご希望に添えるように当店では数通りのお見積りで御提案させて頂く事も行っております。
拘りのあるお客様には作品をお預かり後に作品の廻りに取り付ける裂地(織物)をあてがった写真を数通りメールで見て頂き、 完成後のイメージを見て頂き選んでいただく事も可能です。(事前にお申し付けください。)
最も大切な事はお客様の声を聞き、しっかり説明して納得して頂き、お客様と信頼関係を築く事と考えております。(参考価格は税抜き価格で表示しています。)

西陣正絹織物・行の行(大和仕立て): 82,000円前後

廻りはボロボロでも本紙は目立つ傷みもなく一般的な仕立て直しの例です。
修復方法は蒸留水でのクリーニングです。
また、化繊織物で仕立てた場合は75,000円前後となります。

西陣正絹織物・行の行(大和仕立て)_修正前

修正前

西陣正絹織物・行の行(大和仕立て)_修正後

修復後

西陣正絹織物・筋入り丸表装:92,000円前後

中心部分の滲みも取れ、背景が薄墨で画かれている事が煤が取れた事ではっきり分かりました。
修復方法は横折れの再発防止の補強修理と、お客様の希望による薬品でのクリーニングです。

西陣正絹織物・筋入り丸表装_修正前

修正前

西陣正絹織物・筋入り丸表装_修正後

修復後

西陣正絹金襴・真の行(仏仕立):120,000円前後

修正方法は無数の横折れの再発防止の補強修理と、蒸留水でのクリーニングです。

西陣正絹金襴・真の行(仏仕立)_修正前

修正前

西陣正絹金襴・真の行(仏仕立)_修正後

修復後

西陣正絹金襴・額装による真の草(仏仕立):300,000円前後

折れ・切れ・欠損など下記のように傷みのひどい場合は上記の通り300,000円前後かかる場合も御座います。

西陣正絹金襴・額装による真の草(仏仕立)_修正前

修正前

西陣正絹金襴・額装による真の草(仏仕立)_修正後

修復後

掛け軸修理の費用について

初めて修理をご検討される方が多く、非常に分かりずらい掛け軸の修理・修復の世界、どの様な修理・修復が必要か、 どの様な方法で修理・修復を行うか、費用はどのくらいかかるのか、ご不明な点が多々あると思います。 掛け軸の修理には害虫による虫食い穴の修理・掛け軸特有の横折れの補強修理・カビによる小さな点のようなシミ、 変色・破れ、欠損部分の修理など軽度の傷みから広げる事も危険な傷みの場合も御座います。
その状態によって修理費用は大きく変わります。

その他、使用する裂地(織物)も西陣織の正絹織物から化繊織物もあり、裏打ちに使用する和紙も品質のグレードに大きな差もあり費用も変わってきます。
作品によってそれぞれ異なるため価格表のような設定が出来ません。
そのためお電話でのご相談の場合は、出来るだけ詳しく傷みの状況やお客様のご希望を細かくお聞きしお見積りをさせて頂いております。
メールでのお問い合わせの場合は写真の添付をお願いしております。
写真を添付して頂くとより正確なお見積りとしてご提案させて頂けます。

お客様にはプロの目から適切な診断をさせて頂き、作品への思いや、ご予算など十分にお聞きし出来るだけお客様のご希望に添えるように当店では数通りのお見積りで御提案させて頂く事も行っております。
拘りのあるお客様には作品をお預かり後に作品の廻りに取り付ける裂地(織物)をあてがった写真を数通りメールで見て頂き、完成後のイメージを見て頂き選んでいただく事も可能です。(事前にお申し付けください。)

掛け軸修理を考えている方へ

掛け軸等の絵画や書などの多くは和紙や絹と言った大変弱い素材で出来ています。
伝統的な表装や修理方法で数百年もの時を越え、私たちに当時の文化を伝えてくれます。
貴重な絵画などが今も姿を残しているのは大切に扱ってきた事と、適切な時期に定期的な修理・修復を繰り返してきたからと言えます。
弱い素材のため掛け軸の修理・修復には卓越した技術と経験が必要となります。
近年、不適切な修理や修復が行われていたり、場合によっては綺麗に表装されているように見えても何の修理・修復もされていない事例が多く「数年前に修理したはずなのに」と落胆の声を時折お聞きします。
特に注意が必要な事は、お安い金額の場合機械表装の可能性が非常に多いので確認が必要です。(機械で表装された掛け軸の修理は不可能に近いと考えます。)

主な掛け軸修理の事例

*掛け軸の修理には害虫による虫食い穴の修理
*掛け軸特有の横折れの補強修理
*カビによる小さな点のようなシミ、雨染みのクリーニング(シミ抜き)
 (薬品使用のクリーニングをご希望の方にはリスクの説明をさせて頂いております。)
*破れ、欠損部分の修理
上記の修理方法には何通りかの方法が有り費用も異なりますのでご予算によってアドバイスをさせて頂きます。
詳しくは掛軸修理・修復とはのページをご参照ください。

未表装の作品を伝統表装にて仕立てる

大きさ・材料のグレードによって異なります。
また、作品の寸法・巾35cm×丈137cm以内を基本といたします。

未表装の画

丸表装

人絹織物使用:40,000円から
正絹織物使用:48,000円から

筋入り明朝仕立て(最も多く仕立てられる形式)

人絹織物使用:45,000円から
正絹織物使用:53,000円から

茶掛け・大和仕立て

人絹織物使用:50,000円から
正絹織物使用:60,000円から

仏表装

人絹織物使用:68,000円から
正絹織物使用:80,000円から