『掛軸の修理・修復(雨宝童子)①』
雨宝童子像の掛軸の修理・修復のご依頼を頂きました。
作品は紙本に日本画絵の具で彩色された画で、表を見ただけでも過去に修理・修復された経緯が伺えました。
円光部分は日本画絵の具(岩絵の具)緑青で画かれており、緑青は化学変化を起こしやすく酸性劣化により本紙、裏打ち紙まで劣化し欠損ししたと思われます。
過去の修復ではその欠損部分に古色の意味で茶色い和紙を補紙として使用したと思われます。
他にも経過年により肉眼では目立ちませんが細かな欠損は多数う見受けられます。
また掛軸特有の横折れ、実際には折れているように見える部分は実際には切れている所がほとんどと推測いたします。
いずれにせよ非常に難易度の高い修理・修復となり、慎重に進めていきたいと思います。

