店舗ブログ

2020年01月

掛軸の修理・修復(雨宝童子)⑤

補彩・今回の欠損部分の修復は画として違和感の無いようにあらかじめ補紙を染めたり古色に染めた補紙を使用し出来るだけ補紙が目立たないように補彩を行う事をお客様とご相談し進めてまいりました。経過年により自然についた古色を人工的 […]

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掛軸の修理・修復(雨宝童子)④

欠損部分の修復を終えて最初の裏打ちを行ったあとは折れ切れの補強修理に入ります。最初のブログでもお話した通り、折れて見える部分の大半は既に切れている事が下記の写真で分かると思います。写真はガラスの台に本紙をのせ、下から光を […]

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掛軸の修理・修復(雨宝童子)③

経過年による劣化、修理・修復の負担に伴う絵具の剥落を押さえるために膠の水溶液で絵具を定着させ最も危険を伴う裏打ちの紙の除去を行いました。想像以上に苦労しましたが何とか裏打ち紙の除去ができ、過去の修復が最低でも2回は行われ […]

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掛軸の修理・修復(雨宝童子)②

掛軸の修理・修復を行うにあたり、どの様な修理・修復を行うか、表装の形式などお客様とメールにて何度か打ち合わせを行い修復、表装方針を決めていきました。 表装は現在の形式、色合いなど基本的に崩さず現状のイメージのまま再表装し […]

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掛軸の修理・修復(雨宝童子)①

雨宝童子像の掛軸の修理・修復のご依頼を頂きました。作品は紙本に日本画絵の具で彩色された画で、表を見ただけでも過去に修理・修復された経緯が伺えました。円光部分は日本画絵の具(岩絵の具)緑青で画かれており、緑青は化学変化を起 […]

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