『掛軸修理とは』
掛軸修理と言うと、私は紐が切れてしまった！軸先が取れてしまった！など部分的な補強や取り換えなどをイメージします。掛軸に折れが生じた、切れた、シミが出来た、害虫被害を受けたなどの場合に修復と言う言葉をイメージします。従って当店に持ち込まれる掛け軸や額装、屏風などのほとんどが「修復」と考えます。しかし一般の方が「修復」と聞くと、「文化財の修復」という言葉をよく耳にするせいでしょうか？少し大げさなイメージを持たれているかも知れません。お客様の中にはボロボロになった掛軸を持って「修理」出来ますか？とご相談される方が多くいらっしゃいます。私の頭の中では「修復」というイメージが頭に浮かびますが「掛軸修理」も「掛軸修復」も同類語として考えて頂いてよろしいかと思います。そのため当店HPには「掛軸の修理・修復」という言葉で表記しています。いずれにしても修理も修復も１００年先にいかに残していくか！その為の材料、適切な作業をすると言う事ではないでしょうか。