清心堂 店舗ブログ | 創業百有余年　表装・修理・修復の専門店（掛軸(掛け軸)・古書画・額・屏風）

修復方針や使用裂地が決まったらいよいよ本格的に修理に取り掛かります。
掛軸は以前にもブログでご紹介しましたように全ての古い裏打ち紙を全て剥がし取る必要があります。
たっぷりな水分を加え糊が柔らかくなった頃を見極め少しずつ剥がして行きます。
古い画は絵具が劣化し接着剤の役割を持った膠の効力が弱まり絵具の剥落をおこしますので作業に入る前に膠の水溶液で絵具の接着力を補います。