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『涅槃図 掛軸の修理・修復 ⑤群馬表装保存修復組合 事業』

裏打ちを行った本紙を乾燥させている間に廻りに取り付ける裂地の裏打ちを行います。一般的な表装裂地の幅は72cmほどしかありません。そのため涅槃図のように大きな作品の場合は裂地を剥いで使用します。裂地の経糸、横糸を直角にそろえ柄などの通りをそろえてまずは裏打ちを行います。その後、柄を合わせて突き付けで必要な幅になるように剥いでいきます。

今回の涅槃図は掛軸としての仕上がり寸法が、丈が2m以上、幅が150cm以上となります。一文字・中廻し・総縁すべて巾剥ぎをします。この継ぎ手が出来るだけ目立たなく継ぐのも職人の技ととなります。本紙の修理や修復と並行して進めていきます。

もう一つ、本紙を引き立てるための表装裂地の選定も重要で「本紙を生かすも殺すも表具師次第」と言われる由縁です。どんな表装になるか楽しみにして下さい。